■ いいよなあ・・

以前、田辺聖子さんの小説を読んで以来、「小野篁」(おののたかむら)という実在の人物が大好きになりました。男の子が出来たら「篁」という名前にしたいと思うくらい。彼は、有名な小野妹子の子孫であり、また小野道風の祖父だった人物です。当時としては考えられない188センチという大変に大柄な人であり、また「地獄の閻魔様の側近」も勤めていた(!)という逸話の持ち主です。

遣唐使に任じられていたのに、壊れた船に乗せられそうになったため仮病を使って逃げ、嵯峨天皇の怒りに遭い隠岐に流されたという経歴も持っています。

スケールの大きなヒトにふさわしい名前だなあと感心して、それからずっと「篁」という名前の方に会わないかなあと思っていましたが、会わないですねえ。ちょっと読めないですから仕方がないのかも?


その後、また一人スケールの大きなお名前の持ち主を知りました。「並河萬里」さんという写真家の方です。シルクロードの写真家としても有名でありました。「ました」と書いたのは、先ほどNHKのニュースで彼がお亡くなりになったと知ったからです。(ご冥福をお祈りしております)


彼のことを知ったのは学生の頃。シルクロードに興味があったからなんです。彼の写真集を知り、またその名前の雄大さにすっかり魅かれてしまいました。だって苗字が「並河」でしょ?その下の名前が「萬里」ですよ!もうこれは世界中を股にかけるしかないでしょう、というようなお名前ですよね。お父さんのセンスの良さには脱帽です。


苗字と名前がマッチした、素晴らしいお名前に感心しきりだったのですが、自分自身は平々凡々な名前なので、こんなに雄大な名前を子供につけることが出来ず、ちょっと残念。。